1976年、ロンドンでSEX PISTOLSが、ニューヨークでRAMONESがそれぞれデビューすることによってパンク・ムーヴメントが世界中を席巻し、同年10月、日本ではライヴハウス・新宿ロフトがオープンした。その1976年をひとつの起点とすると、今年はパンク生誕30周年、新宿ロフト・オープン30周年にあたる。これを記念して、新宿ロフト縁のアーティスト達にパンク×ロフト30周年オリジナルTシャツのデザインを依頼。パンク・ロックへの、そして新宿ロフトへの迸る思いの丈をTシャツという真白なカンバスに描いてもらう一大プロジェクト──それがこの『PUNK is LOFT since 1976』である。

THE CLASHにバンドの恰好良さを教わった

──奥村さんがパンクと最初に出会ったのは?

奥村:確か中学3年生の時だったと思う。同じクラスのヒロマツが教えてくれたLAUGHIN' NOSE、THE MODS、ANARCHY、THE STAR CLUBなんかを聴いたのが最初。特にMODSとSTAR CLUBはハマったなー。そっからルーツを追いかけて、イギリスのバンドへ趣味が移っていった感じだね。

──海外ではどんなパンク・バンドがお好きでしたか?

奥村:今の自分へ繋がる流れも含めて言うと、THE CLASHしかないっすね。今でも神様です。ジョー(・ストラマー)のダメながらも真摯な姿勢とミック(・ジョーンズ)のたまらないポップ・センスとポール(・シムノン)のシャープな恰好良さとトッパー(・ヒードン)のキレキレのリズム…つまり“バンドってこんなに恰好いいんだ!”っていうのを教えてもらった気がする。

──ご多分に漏れず、パンクからファッション的な影響は受けましたか?

奥村:高校生の頃は、ドクターマーチンの鉄板入りチェリーレッド(10ホール)を穿いたりしてたね。マーチンは当時偽物が多かったから、見分け方を友達と研究したよ(笑)。アルタ前から西口へ抜けるトンネルを出たペット・ショップの先にあったとこで買った。ダブルの革ジャン(5,000円)に鋲を打ちまくって、下は501か701にサスペンダー。Tシャツはわざとボブ・マーリーとかね。基本線は映画『RUDE BOY』を観て研究した(笑)。まぁ、ファッションはどこまで行ってもファッションだよ。時代性抜きに着こなすのはただの間抜け…とか言いたいんだけどさ(笑)、そんなこと判っててそれでもやっぱ好きなんだよね。革ジャンとかマーチンとかのあのバランスは今やあんまり着ないけど、またやろうかな?(笑)

──今でも日常的に聴いているパンク・バンドのアルバムを具体的に挙げると?

奥村:そもそも何をパンクと言うのか? みたいな話もあるけどね(笑)。まぁ、それは長くなるからやめとく。とりあえず俺がパンクと思ってるものの中から挙げると、THE CLASHの『LONDON CALLING』と『THE BLACK MARCKET CLASH』、ROCKET FROM THE CRYPTの『PAINT AS A FRAGRANCE』、THE NEWEST MODELの『SOUL SURVIVOR』、SNUFFの2nd(『FLIBBIDYDIBBIDDYDOB』)、NUKEY PIKESの「Dancing Queen」が入ってるアルバム(STIKKY盤『NUKEY PIKES』)、MUDHONEY全般、SONIC YOUTH全般。あとeastern youth、bloodthirsty butchers、COPASS GRINDERZはことあるごとに。



ロフトはwash?のキューピットです(笑)

──新宿ロフトに初めて出演した時のことは覚えていますか?

奥村:旧ロフトは手伝い的なバンドでちらっと出ただけなんで、観に行った記憶のほうが濃い。現ロフトはTROPHYでだったけど、やっぱり緊張したなー。その日の打ち上げで南波(政人)と仲良くなってwash?に繋がってるんだから、ロフトはwash?のキューピットです(笑)。

──光栄です(笑)。観客として観に行った新宿ロフトでのライヴでとりわけ印象に残っているものは?

奥村:18くらいの時に観たTHE NEWEST MODEL。音がバカでかかった(笑)。終わった後の耳鳴りがシアワセだって初めて知った。

──今回のTシャツ・デザインのコンセプトは?

奥村:増幅、ですね(笑)。

wash? / HOWLING
BEATSORECORDS EFCN-91008
2,500yen (tax in
)
IN STORES NOW



──奥村さんが現在お気に入りのロックTシャツはどんなものですか?

奥村:恰好いいもの(笑)。まぁ、結果的に伝わってくるイメージが直感的なものが好き。SONIC YOUTHとかBECKはいつもセンスあるなぁ、と思う。


──では逆に、奥村さんが考える“ダメなロックTシャツ”とはどんなものでしょう?

奥村:恰好悪いもの。さっきと逆に、イメージが説明的なものはあんまりピンとこない。


──“精神性がパンク”な著名人といえば誰を思い浮かべますか?

奥村:バド(ヴィンセント・ギャロの監督・主演作『the brown bunny』の主人公)とか、岡本太郎とかかな。パンクやロックを“生きる必然”とするような奴は、誰もが抱える訳の判らん“絶対孤独感”みたいなもんとうまく対処できないで、それがもたらす何とも情けなくも温かい凶暴性や破滅性をココロに秘めてる。そういうのってみんな16、17で対処法を学んで社会に出るんだろうけど、そこを学びきれなかった奴がパンクと言うか。まぁ、簡単に言えばオトナコドモかね? そういう奴がつまんねー世の中や閉塞した状況をぶち壊していくんだろうと勝手に思ってる。まぁ、憧れたりもしてるわけですよ。実際目の前にいたらめんどくさい奴だろうけどね(笑)。


001
高橋まこと
(De+LAX, DAMNDOG)
002
増子真二
(DMBQ)
003
吉野寿
(eastern youth)
004
セイジ
(GUITAR WOLF)
005
増子直純
(怒髪天)


 日本のロックファンやロッカーにとって欠かすことの出来ない場所がある。それが、新宿ロフトだ。今なお、アマチュアバンドの登竜門と呼ばれるロフトから育っていったミュージシャンは、ANARCHY、ARB、BOOWY、シーナ&ザ・ロケッツ、BUCK-TICK…と数え上げてもきりがない程、豪華なラインナップ。今でこそロックもライブハウスも一般的になったが、まだライブハウスというカテゴリーすらなかった71年に、音楽パブという形で「烏山ロフト」がオープンしたことが今のロックシーンを作り出した台本だったと言える。そして、西荻窪・荻窪・下北沢と続いてオープンした後に、その集大成として満を持し、76年に新宿ロフトはオープンした。

 そして今年2006年、 新宿LOFTは30周年を記念してLOFT縁のアーティストにオリジナルTシャツのデザインを依頼。LOFTへの迸る思いの丈を「Tシャツ」という真っ白なキャンバスに描いて頂く一大プロジェクトを始動!


001
高橋 まこと
(De+LAX,DAMNDOG,ex BOOWY)

“PUNK'S STILL ALIVE”と明記された高橋まこと直筆のイラストをプリント
。ドラムを象ったお馴染みのサインも!

002
柴山 俊之
(Zi:LiE-YA,菊花賞,ex SONHOUSE)

菊こと柴山俊之によるデザインT。サンハウス時代から「和」的な感覚を取りいれていた菊さんらしいデザイン。

003
増子 真二
(DMBQ)

増子談:LOFTと言えばライヴということで、ライヴをやる時に絶対必要不可欠な物をくっつけたいなぁと思って、マイクの柄にしました。


004
大江 慎也
(ex. THE ROOSTERS)

本人直筆による、“Strike a light!”というメッセージとサインがプリントされたシンプルなデザイン。

005
吉野 寿 
(eastern youth)

切り絵作家の吉野有里子さんによるデザイン。

006
セイジ 
(GUITAR WOLF)

テキサコレザーマンのオオサマデザインの迫力の一枚!



007
奥村 大
(wash?)

アルバム『HOWLING』の世界観を踏襲した、エフェクターを象った秀逸なデザイン。


008
増子 直純
(怒髪天)

近日デザイン発表!




 ’76年10月、日本のロックの夜明けと共に誕生した新宿ロフト。今年でオープン30周年を迎えるのを記念して、数々のロックTシャツを企画・制作してきたロック・ブランド「60HMR」とのコラボレーションにより、ロフトの象徴とも言える西新宿時代の看板をイメージしたオリジナル・ロフトTシャツが登場!ぼくらの人生にLIVE(ライブ)という概念を教えてくれたLOFTへのリスペクトを込めたロクマル渾身の1枚。サンキュー、ROCK IS LOFT!

BODY : AAA(murina)

SIZE : KIDS L / S / M / L /

PRICE : \3,990 (税込)

Monthly Free Magazine for Youth Culture Rooftop 2006 DECEMBER

Front Cover: 怒髪天 / SPORTS

◎ROOFTOP OF THE TOP
怒髪天 / 腑抜けた時代に殴り込む トーキョー・ロンリー・サムライマン
SPORTS / ノアの方舟に乗り込んで 生まれ変わって旅に出よう

◎ARTIST PICK UP

エナポゥ(PONI-CAMP)×PUFFY、大槻ケンヂ(筋肉少女帯/特撮)、 花くまゆうさく×清水貞信(かまボイラー)、MAD3、ヤマダタケシ(テルスター)、ザ・ガールハント×ワンスター

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