Kid A ポスター
by Radiohead

これはロックがロックであることをやめた瞬間を、壁に貼る行為。
一瞬で空気を変えるビジュアル
氷山のような山脈
赤く焼けた空
人の気配ゼロ
温度も感情も削ぎ落とされた世界

ポップでもロックでもない。
「不安」「断絶」「再構築」そのもの。

Kid Aというアルバムの異常性
前作 OK Computer の大成功を自ら破壊

ギターを捨て、電子音とノイズへ逃避
ファンをふるいにかけるような内容
それでも、結果は歴史的名盤

売れる音楽を作ることを意図的に拒否したアルバム。
このジャケットは、その意思表明です。

なぜポスターが効くか
Kid Aのアートワークは
「主張」ではなく「侵食」。

じわじわ部屋に染み込む
見慣れてくるほど不穏
無音なのに落ち着かない

飾った瞬間より、
一週間後のほうが怖いタイプのポスターです。

相性がいい空間
ミニマルな部屋
モノトーン or コンクリ壁
レコード棚／デスク脇
夜の照明が暗めの空間

逆に、
・ナチュラル
・北欧
・明るいファミリーリビング
にはまったく向きません（それで正解）。

正直に言うと

このポスターを選ぶ人は、
Radioheadが「好き」じゃ足りない
Kid Aを通過儀礼として体験した人
そういう人。

一言でまとめるなら
これは装飾じゃない。
「理解できなくても、戻れない地点」。
壁に貼った時点で、
あなたの部屋はもう OK Computer 以前には戻りません。